フトイの舟形アレンジ
2015年07月06日 作品情報
まだ梅雨の時期ではありますが、市場では夏の花が続々と入荷しています。
鬱陶しさを吹き飛ばすように「パリのお花屋さん講座」でも初夏のさっぱりとしたアレンジを作りました。
フトイという細長い植物を使って舟形の器を作り、そこに盛り合わせたように花をアレンジしていきます。
ガーベラを中心にヒメひまわりやスプレーカーネーション(またはモカラ)、黄緑色のすがすがしいアワなどをいれすっきりと。
淡い黄色のスターチスが脇役ながらボリューム感を出してくれます。
いつものお花屋さん講座では同じ種類の花をかためて活けることが多いですが、
今回は同じ花を全体にまんべんなく活けるクラッシックスタイルです(中央のガーベラのみ固めています)
基本形に近いクラシックスタイルは手先の器用な日本人には作りやすいかと思います。確かにその通りです。
最初に基本線となる花を入れてその線をはみ出さないように次の花をいれていくのでどこに花を入れるかわかりやすいのです。
ただし一方で日本人は几帳面すぎて形通りにつくりすぎてしまうという難点もあります。
フランススタイルのアレンジはエレガントさが何より大切。基本には忠実に、でもエレガントさとナチュラルさを失わないようにいけるので
意外に難しいのです。
形を作りすぎないように、アワを少し飛び出して躍動感を出すなど基本形に近いながら「型にはまりすぎない」アレンジ。
最初は「終わる気がしません><」とおっしゃっていた生徒さんも最後には
「終わりました!豪華になりました!」と喜んでいらっしゃいました。